研究情報

研究成果『技術情報』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「技術情報」の研究内容とその成果をご紹介します。

果樹・土壌肥料 令和3年(2021年度)南信農業試験場栽培部

日本なし「南水」の樹体ジョイント仕立て用苗木の本ぽ定植育成におけるリニア型270日タイプの被覆尿素の定植時一括施肥の効果

日本なし「南水」の樹体ジョイント仕立て栽培用苗木の本ぽ定植育成において、定植当年から翌年の夏季ジョイント時まで定期的に行う施肥の窒素合計量を、リニア型270日タイプの被覆尿素で定植時に一括施肥、混和することにより、定植後の苗木養成中の施肥を省くことができ、翌年7~8月に樹間1.5mでジョイント可能な330cm以上の長さの苗木が得られる。

作物・土壌肥料 令和3年(2021年度)農業試験場環境部・作物部

ドローンリモートセンシングによって測定された「コシヒカリ」及び「風さやか」のNDVI値と水稲の生育との関係

ヤンマーアグリジャパン株式会社の提供するドローンリモートセンシングによって測定された「コシヒカリ」及び「風さやか」のNDVI値は水稲の生育指標(草丈×茎数×SPAD値)、窒素吸収量と高い正の相関を示すが、SPAD値との相関は低い。

畜産 令和3年(2021年度)畜産試験場飼料環境部

中信の公共牧場におけるニホンジカによる牧草の減収割合

調査した公共牧場でのニホンジカによる牧草の減収割合は、美ヶ原牧場で56.2%、高ボッチ牧場で35.4%であった。

畜産 令和3年(2021年度)畜産試験場養豚養鶏部

「信州黄金シャモ」に対する生菌剤給与による成長促進と腸内細菌叢の改善効果

「信州黄金シャモ」の雛へ枯草菌(Bacillus subtilis C-3102株)資材を添加する場合、飼料に対し1%までは成長を促進する効果があるが、3%まで添加すると成長促進効果は認められない。また、枯草菌の添加により、腸内細菌叢が改善される。

畜産 令和3年(2021年度)畜産試験場養豚養鶏部

「信州黄金シャモ」の母鶏名古屋種としての愛媛県保有系統の特性

愛媛県が保有する名古屋種は当場保有系統と比較して産卵率が高い傾向がある。愛媛県保有系統を母鶏としてシャモ833系統と交配して得られた「信州黄金シャモ」は慣行の「信州黄金シャモ」と同様に発育するが、産肉量は雌鶏でやや少なく、腹腔内脂肪量は雌鶏、雄鶏ともに少ない特徴がある。

畜産 令和3年(2021年度)畜産試験場酪農肉用牛部

和牛間交雑種(短黒牛)における放牧を取り入れた牛肉生産技術

肥育素牛の和牛間交雑種(短黒牛)を放牧後、畜舎内肥育を行うと赤身牛肉が生産できる。

畜産 令和3年(2021年度)畜産試験場酪農肉用牛部

柿皮粉末は牛の第一胃内メタン濃度を低下させる

県内特産品の干し柿の製造副産物である柿皮を分解処理、乾燥したパウダーを牛に給与すると第一胃内メタン濃度を低下させる。

畜産 令和3年(2021年度)畜産試験場酪農肉用牛部

移植可能受精卵である胚盤胞胚の発生率が高い牛体外受精卵の選別技術

牛体外受精卵の発生過程で体外受精後の卵割様式と2細胞形成開始時間が胚盤胞胚形成の予測要因として利用できる。

野菜・花き・きのこ・病害虫 令和3年(2021年度)野菜花き試験場菌茸部

専用ダニトラップ培地によるきのこ培養室のダニ調査方法

新規開発したダニトラップ専用PY-C2培地をシャーレのフタをしたままで、きのこ培養室に1週間程度設置すると、培養室に生息するダニの種類と発生状況が確認できる。

野菜・花き・きのこ 令和3年(2021年度)野菜花き試験場菌茸部

ブナシメジ栽培培地への乾燥酵母粉末の添加によるオルニチン等遊離アミノ酸向上効果

ブナシメジ栽培培地に乾燥酵母粉末DYPを5g添加することで、子実体内のオルニチン等の遊離アミノ酸含有量を増加させる効果がある。

野菜・花き・きのこ 令和3年(2021年度)野菜花き試験場花き部

良日持ち性ダリア エターニティシリーズの品種特性

良日持ち性ダリア エターニティシリーズは高品質な切り花の生産が可能で、主要品種と比較して日持ち性が良い。

野菜・花き・きのこ 令和3年(2021年度)野菜花き試験場花き部

側芽が確保しにくいカーネーション品種を2月中旬に定植する場合の生産性向上技術

側芽が確保しにくいカーネーション品種を2月中旬に定植する場合、5月上旬(1番花が4~5節頃)に2回目の摘心を行い、8月以降に切り花を開始する秋1回切りにすると、夏秋切り(1回摘心2回切り)に比べ、切り花本数が増加する。

野菜・花き・きのこ 令和3年(2021年度)野菜花き試験場佐久支場

トウキの生育特性と安定生産のための栽培方法

薬用作物のトウキは、4月上旬~4月下旬に根頭径5~7mmの苗を定植して10月下旬~11月中旬に収穫することで、生薬原料になる乾燥根重が50g/株以上、乾物収量が250kg/10a以上となる。

野菜・花き・きのこ 令和3年(2021年度)野菜花き試験場野菜部

軽労化が可能なアスパラガス枠板式高畝栽培の収量性

枠板を用いて土を支えて形成した高畝で栽培を行うアスパラガス枠板式高畝栽培では、多収品種を用いることで間口5.4mハウスに2畝配置する低栽植密度でも成株で2t/10a以上の収量が得られるとともに、作業者は楽な姿勢で作業ができる。

作物・果樹 令和3年(2021年度)農業試験場企画経営部

長野県におけるワイン用ぶどうの気温を用いた気候指標区分の特性

気温に基づく5つの気候指標を長野県内の生産地について計算し、主な品種の適区分及びフランスの代表的な産地と比較した。長野県内の「シャルドネ」の生産地では各指標の適区分及びフランスの産地と比べて暖かい傾向がみられ、「メルロ」の生産地は4つの指標では適区分と比べて同等~暖かい傾向がみられ、1つの指標ではフランスの産地と同等である

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農業関係試験場について

長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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