研究情報

研究成果『技術情報』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「技術情報」の研究内容とその成果をご紹介します。

畜産 令和4年(2022年度)畜産試験場(AW研究領域)酪農肉用牛部

牛床マットの劣化はデュロメータで容易に判定できる

牛床マットのゴム硬度をA型デュロメータで測定することで設置前後の時間的な劣化状況を容易に判断できる。

畜産 令和4年(2022年度)畜産試験場(生産振興領域)酪農肉用牛部

FSH製剤投与後のOPU実施時期による効率的体外受精卵生産技術

FSH製剤投与48時間後のOPU実施は発生胚盤胞数の割合が高くなる可能性がある。

野菜・花き・きのこ 令和4年(2022年度)野菜花き試験場菌茸部

エノキタケ栽培における築野mixのコメヌカ代替による収量への影響

エノキタケ栽培の主要な栄養材コメヌカの一部代替として築野mixが使用できる。ただし、築野mixによるコメヌカの代替率の上限については品種によって異なり、その代替率はコメヌカ使用量の30%以下であれば収量等への影響は小さい。

野菜・花き・きのこ 令和4年(2022年度)野菜花き試験場花き部

カーネーション及びアルストロメリアの温度時間値と日持ち性

カーネーション及びアルストロメリアの日持ち日数は切り花後の温度時間値(積算温度)に影響される。流通時に一時保管を行う場合、保管時の温度時間値を把握することで日持ち低下に及ぼす影響が推測できる。

野菜・花き・きのこ 令和4年(2022年度)野菜花き試験場花き部

アスターの秋出荷作型における赤色LEDを用いた長日処理の効果

アスターの秋出荷作型では、赤色LEDを光源とした長日処理により開花が抑制され切り花品質が向上する。赤色LEDによる長日処理方法は、暗期中断(22~2時に電照)が最も効率的である。

野菜・花き・きのこ・土壌肥料 令和4年(2022年度)野菜花き試験場花き部・環境部

アルストロメリア葉先の褐変症状及び白斑症状の発生原因

アルストロメリアは低日射・高湿度条件に遭遇した後の晴天日は葉先の萎凋が発生しやすく、後に褐変症状となる。葉先の白斑症状は石灰欠乏により発生する。

野菜・花き・きのこ 令和4年(2022年度)野菜花き試験場花き部

トルコギキョウにおける能動的日平均気温管理技術が開花及び切り花品質に与える影響

トルコギキョウでは発蕾日と目標開花日を設定し、品種固有の基底温度(以下、Tb)と発蕾から開花に必要な発達量(以下、DVI)を用いて、能動的日平均気温管理を行うと、切り花品質に影響を与えることなく開花を制御することができる。

野菜・花き・きのこ 令和4年(2022年度)野菜花き試験場花き部

7~8月咲き小ギク品種の開花特性と赤色LEDを用いた電照栽培における適性

7~8月咲き小ギクは自然日長下では開花の年次変動が大きいが、「糸子」、「春駒」は比較的安定して需要期に開花する。また、電照による8月盆出荷では電照抑制効果の高い品種を用い、品種特性に応じて6月10日~6月20日の間に消灯すると需要期に出荷できる。

野菜・花き・きのこ 令和4年(2022年度)農業試験場企画経営部、野菜花き試験場野菜部・育種部

四季成り性いちご「サマーリリカル」の着色程度を判定するアプリの作成

いちご「サマーリリカル」の果実の画像を判定するアプリは、達観評価により着色程度を判定する際の参考にできる。

野菜・花き・きのこ 令和4年(2022年度)野菜花き試験場野菜部

本県の促成栽培における一季成り性いちご「恋みのり」の収量・果実品質特性

一季成り性いちご「恋みのり」は、「章姫」と比較して晩生であり、同程度の草勢を示す。「章姫」よりも収穫個数や総収量は少ないが、1果重が大きい。摘果作業が省力化でき、果実が硬く、収穫しやすい良食味品種である。

野菜・花き・きのこ 令和4年(2022年度)野菜花き試験場野菜部

アスパラガス栽培ほ場で利用可能な土壌水分制御による自動かん水システムの実用性

太陽光発電を用い、土壌pF値測定値に基づいてポンプを作動する自動かん水システムにより、商用電源がないアスパラガス栽培ほ場でも省力的に土壌水分を維持するための適切なかん水を行うことができる。

野菜・花き・きのこ 令和4年(2022年度)野菜花き試験場野菜部

白ネギ栽培における10㎝セル間隔ロングピッチチェーンポットへの1穴4粒播種栽培は育苗資材費および育苗面積の削減に有効である

白ネギ栽培において、セル間隔が10㎝のチェーンポットへの1穴4粒播種は、慣行のセル間隔5㎝のチェーンポットへの1穴2粒播種よりも育苗資材費および育苗面積を削減しつつ、同等の収量を得ることができる。

野菜・花き・きのこ 令和4年(2022年度)野菜花き試験場佐久支場

レタス乳管破裂症状は品種によって発生程度に差があり、収穫遅れにより増加する

レタス乳管破裂症状(葉柄褐変症)は品種によって発生程度に差があり、収穫適期を過ぎると明らかに発生が増加する。発生が少ない品種としては、「ファンファーレ」、「サマーエース」がある。

果樹 令和4年(2022年度)果樹試験場栽培部

もも「なつっこ」の払子台木樹及びひだ国府紅しだれ台木樹の樹体生育と果実生産性

もも「なつっこ」の払子台木樹及びひだ国府紅しだれ台木樹は、おはつもも台木樹と比べて樹体枯死が少ない。また、もも「なつっこ」の払子台木樹は、ひだ国府紅しだれ台木樹と比べて樹体が大きく、1樹当たりの収量及び樹冠面積当たりの収量は多い。

果樹 令和4年(2022年度)果樹試験場栽培部

適熟期に収穫したぶどう「シャインマスカット」の冷蔵90日後の果実品質

ぶどう「シャインマスカット」にフレッシュホルダーを装着して90日間程度冷蔵した場合、適熟果では果実品質の低下がほとんどなく、過熟果では腐敗や果粒軟化の発生による品質低下が認められる。一方、フレッシュホルダーを装着しない場合は適熟果であっても果粒軟化や穂軸褐変が発生する。

研究成果の検索

農業関係試験場について

長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

  • 農業試験場
  • 果樹試験場
  • 野菜花き試験場
  • 畜産試験場
  • 南信農業試験場
  • 水産試験場
  • 研究課題の募集
  • 視察研修の受け入れについて
  • 研究成果
  • スマート農業
Copyright © Nagano Prefecture. All rights reserved.