研究情報

研究成果『作物』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「作物」の研究内容とその成果をご紹介します。

普及技術 平成22年(2010年)農試・作物部

「ふくおこし」は中性の早の塾期で、耐倒伏性に優れ、いもち病に強い多用途多収水稲品種として有望である

水稲「ふくおこし」は中生の早の熟期で、耐倒伏性に優れ、いもち病に強い、米粉用など多用途向け多収品種である。

普及技術 平成22年(2010年)農試・企画経営部

MMVシステムは、長野県内における1キロメッシュ気候値を用いて、気象条件分布図が作成できる

気象庁で公表している1キロメッシュ気候値を用いて、作物の栽培に適する気象条件分布図が作成できる。この分布図を利用することで、地域における新品目の導入、作付けしている品目の適応性の判断を支援できる。

技術情報 平成22年(2010年)農試・企画経営部

ニホンジカの被害を受けにくい農作物

シャクヤク、ユーカリ(プルベルレンタ)、ユーフォルビア(グリフィティ、ロンギフォリア)クリスマスローズ(ヘレボルス・オリエンタリス)、エゴマはニホンジカの嗜好性が低く、出没が多い地域においても被害の少ない品目である。

技術情報 平成22年(2010年)農試・環境部

コムギ赤カビ病の感染リスクの目安

コムギ赤かび病の感染リスクが高まる濡れ時間と濡れ時間中の温度の組み合わせ(暫定版)を作成した。

技術情報 平成22年(2010年)農試・環境部

コムギ赤カビ病の薬剤処理時期と防除効果の確認

コムギ赤かび病の防除においては感染前の予防防除の効果が最も高いが、感染後2~3日以内に防除を行うことで実用的な効果が得られる。

技術情報 平成22年(2010年)農試・環境部

水稲の種子伝染性細菌病害の発生に影響を及ぼす育苗培土の諸性質

水稲の種子伝染性細菌病害の発生は、育苗培土の吸着性、 pH および粒径の影響を受ける。

技術情報 平成22年(2010年)野花試・畑作育種部

加熱絞り充填豆腐試作法による大豆奨励認定品種の豆腐加工特性評価

加熱絞り豆乳による小規模充填豆腐試作法で試作した県内大豆奨励認定品種の豆腐破断強度は、蛋白質含有量の高い品種で高く、低い品種では低い傾向である。また、食味官能評価では品種間で違いが見られ、「ギンレイ」の豆腐は軟らかいが甘味が強くこくがあるなど、各品種にそれぞれ味、食感などの食味特徴がある。

技術情報 平成22年(2010年)農試・作物部、農業技術課

大豆転換畑における雑草性赤米の除草剤による防除効果

大豆のイネ科雑草対象の茎葉処理剤ポルトフロアブル、セレクト乳剤、ナブ乳剤、ワンサイドP乳剤、畝間処理剤バスタ液剤および一年生雑草対象の初期土壌処理剤デュアール乳剤、ラッソー乳剤、ゴーゴーサン乳剤は雑草性赤米に除草効果が認められる。

技術情報 平成22年(2010年)農業技術課

雑草性赤米の多発による栽培水稲の減収

雑草性赤米の激発ほ場では栽培稲が最大 25%減収する。

技術情報 平成22年(2010年)農試・作物部、農業技術課

雑草性赤米は水田作業機の足回りと付属アタッチメントおよびコンバイン排出残渣から拡散する

雑草性赤米の種子は発生田においての耕起、代かき、田植え作業に用いるトラクターとロータリ、ハローおよび田植機に付着した泥に捕捉され、また、収穫作業時にコンバインから排出される残渣にも混在する。

技術情報 平成22年(2010年)農業技術課、農試・作物部

平成22年高温による現地「コシヒカリ」、「秋晴」の白未熟粒多発とその要因

平成 22 年度の現地「コシヒカリ」、「秋晴」は、出穂後 20 日間の気温が高くなると白未熟粒の発生率が高くなる。移植日を遅くすると出穂日が遅くなり、白未熟粒発生が軽減される。

技術情報 平成22年(2010年)農試・作物部

掛け流しかんがいによる「あきたこまち」の白未熟粒軽減対策

「あきたこまち」において出穂後 20 日間の掛け流し潅漑、および出穂前後2週間の湛水管理を行うと白未熟粒発生の軽減効果がある。

技術情報 平成22年(2010年)農試・作物部

「コシヒカリ」の白未熟粒発生に影響を及ぼす諸要因について

水稲の白未熟粒発生は、1穂当たり籾数が減少すると低下し、幼穂形成期に根を切断すると増加する。また、白未熟粒は登熟期間の気温が高いほど増加する傾向にある。さらに、無追肥条件で増加し、追肥により軽減する傾向がある。

技術情報 平成22年(2010年)農試・企画経営部、農業技術課

集落営農組織損益分配ソフト(農事組合法人版)は収入差プレミアム方式による損益分配ツールとして活用できる

集落営農組織損益分配ソフト(農事組合法人版)は、使用収益権の設定による農地の賃借契約を結び水田農業を行う集落ぐるみ型の法人において、ほ場ごとの収入差を反映した分配計算を効率的に行うことが可能である。

普及技術 平成22年(2010年)農試・作物部、農業技術課

1~2ヶ月の夏期湛水管理は麦連作圃場におけるアブラナ科帰化雑草の耕種的防除として有効である

ヒメアマナズナ、クジラグサ、グンバイナズナの生存種子は、転換畑での夏期1ヶ月間湛水管理により約5~10%、2ヶ月間湛水管理では1%未満に激減する。

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農業関係試験場について

長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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