研究情報

研究成果『作物』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「作物」の研究内容とその成果をご紹介します。

技術情報 平成21年(2009年)農試・環境部

無加温平置き出芽方式はイネもみ枯細菌病(苗腐敗症)の発生を抑制する

無加温平置き出芽方式では加温出芽に比較して育苗初期の育苗箱内の温度が低めに推移することからもみ枯細菌病(苗腐敗症)の発生を抑制する。

技術情報 平成21年(2009年)農試・企画経営部、農業技術課

電気柵支柱に縦の通電線を追加することによりニホンザルの侵入防止効果が高まる

建設用ワイヤーメッシュの上部に、電柵線を5本設置したニホンザル侵入防止柵において、支柱に沿って縦の通電線を追加し電流を流すことにより、ニホンザル侵入防止効果を向上させることができる。

技術情報 平成21年(2009年)農試・企画経営部、農業技術課

電気牧柵器はアースを改良することにより電圧低下を改善できる

電気牧柵器を調査した結果、アース不良が電圧低下に関係しており、アースを改良することによって電圧を上げることが出来る。

技術情報 平成21年(2009年)農試・企画経営部、農業技術課

長野県内における1キロメッシュ年間平均気温活用方法

気象庁で公表している1キロメッシュ年間平均気温情報を用いて、作物の栽培に 適する年平均気温の分布図が作成できる。この分布図を利用することで、新品目の導入、作付けしている品目の適応性の判断を支援できる。

技術情報 平成21年(2009年)農試・企画経営部・環境部、農業技術課

アメダスデータによる葉いもち感染好適条件判定の自動更新

長野県で実施している葉いもち感染好適条件判定処理の自動化を図ることで、迅速な情報提供が可能となる。また、感染好適条件の詳細な情報が閲覧できるため、判定結果の理解が容易となる。

技術情報 平成21年(2009年)農試・企画経営部、農業技術課

戸別所得補償制度に関するモデル対策が水田経営に及ぼす影響の試算方個法

水田経営への影響を把握するため線形計画法を活用した経営計画モデルを作成した。 計画モデルを活用し試算すると共に、農業経営改善計画作成の支援を行うことができる。

技術情報 平成21年(2009年)野花試・畑作育種部

そば「タチアカネ(桔梗3号)」の耐倒伏性と関連特性

「タチアカネ」は栽培条件を変えても「信濃1号」より倒伏しにくい。「タチアカネ」 は主茎の傾斜程度が小さく、主茎の折損抵抗が強い。その耐倒伏性に関連する特性として、初花節高、重心高が低く、節間長が短く、1株重が軽い傾向が認められる。

技術情報 平成21年(2009年)農試・育種部・作物部

雑草性赤米の越冬種子に関する生存動態

県内各地に発生している雑草性赤米の越冬種子は、地表面では越冬2年目、作土層内では越冬3年目までに死滅する。

技術情報 平成21年(2009年)農業技術課、農試・作物部

高標高地帯における「あきたこまち」疎植栽培の生育特性

標高 850m 地帯の高標高地域において、「あきたこまち」の 18 株/㎡程度の疎植栽培は、慣行と比べ、面積当たりの茎数は少なく経過するが、最終的に穂数はほぼ同等となる。また、 草丈・稈長はやや長く、葉色は移植後1ヶ月以降、濃く推移する。

技術情報 平成21年(2009年)農試・作物部

雑草性赤米防除に係る除草剤の作用特性

雑草性赤米に有効な初期、初中期、中期除草剤を選定した。各除草剤ともに遅くとも出芽直後までに処理することで効果的な防除が可能である。

技術情報 平成21年(2009年)農試・作物部

鉄コーテイング種子を用いた湛水直播栽培の出芽特性

浸漬籾を用いた鉄コーティング種子は、表層播種が適する。カルパーコーティング種子に比べ出芽、初期生育が低温条件で4日程度、高温条件で1日程度遅れる。鉄コ ーティング種子は 100 日程度の長期保存が可能である。

普及技術 平成21年(2009年)農試・作物部、農業技術課

「ゆめかおり(東山42号)」は製パン性に優れ、諸病害に強い硬質小麦である

硬質小麦「ゆめかおり(東山 42 号)」は製パン性に優れ、コムギ縞萎縮病・赤さび病・赤かび病に強く、耐倒伏性が優れるため認定品種に採用し、現地試験及び製粉加工適性の評価を実施して、普及を図る。

技術情報 平成21年(2009年)農試・作物部・育種部、農業技術課

硬質小麦「ハナマンテン」の止葉展開期から開花期までの追肥により品質が向上する

硬質小麦「ハナマンテン」は止葉展開期から開花期までの追肥によりタンパク質含有率が向上し、灰分や粉色、製粉性への影響は小さい。

試行技術 平成20年(2008年)中信試(畑作育種部)

大豆「ペキン」の作付けはダイズシストセンチュウによる被害の軽減に有効である

ダイズシストセンチュウ高度抵抗性の青刈り用大豆「ペキン」を栽培すると、土壌中のダイズシストセンチュウ密度が低下し、後作大豆の被害を軽減できる。

試行技術 平成20年(2008年)農事試(病虫土肥部)

「発生予察支援装置」及び「クロップナビ」による葉いもち感染条件の判定結果からイネいもち病(葉いもち)の発生初期の動向が把握できる

「発生予察支援装置」及び「クロップナビ」による葉いもち感染条件の判定結果から、葉いもちの発生初期の動向が把握でき、設置地区・圃場の葉いもちの発生時期の目安となる。

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農業関係試験場について

長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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