研究情報

研究成果『野菜・花き・きのこ』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「野菜・花き・きのこ」の研究内容とその成果をご紹介します。

普及技術 平成12年(2000年)南信農業試験場

接ぎ木きゅうりで発生する奇形葉の防止には接ぎ木直後のホウ砂0.01~0.05%養液の噴霧が有効である

きゅうりセル成型接ぎ木苗の定植後、主枝の3~13節ぐらいに発生する奇形葉は、接ぎ木時の穂木の断根で発生する。この症状の発生防止には、接ぎ木直後のホウ砂0.01~0.05%溶液の噴霧が効果がある。

普及技術 平成12年(2000年)中信農業試験場

加工用トマト「トマト桔梗交29号」は機械収穫向き品種として有望である

加工用トマト「トマト桔梗交29号」は、コンパクト草姿で、ジョイントレス果柄を有し、同熟性、圃場貯蔵性に優れ、機械収穫または手どりによる2~3回収穫に適するジュース色調の優れる多収性品種として有望である。

普及技術 平成12年(2000年)野菜試 中信試 農総試

生分解性プラスチックマルチはポリエチレンマルチの代替資材として.はくさい.レタスのマルチ栽培に利用できる

生分解性プラスチックマルチはポリエチレンマルチの代替資材としてはくさい、レタスのマルチ栽培で利用でき、使用後すき込むことで、マルチ回収作業の省力や使用済みプラスチックの排出抑制に有効である。

普及技術 平成12年(2000年)野菜花き試験場 

戸隠大根「長・野交24号」は.揃いがよく.漬物・おろし用品種として有望である

戸隠大根「長・野交24号」は、戸隠地大根を選抜してF1品種化したもので、在来品種に比べて揃いがよく生育も旺盛なことから商品性も高く、漬け物、おろし用青果品種として、また、辛み大根として有望である。

試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)農業総合試験場

葯培養によるトルコギキョウ胚様体誘導技術

トルコギキョウ交雑育種の年限短縮、および形質転換体の種子における付与形質安定のために倍加半数体の利用が必要であった。このため比較的培養変異が少ないと考えられる胚様体経由の半数体作出を目標に葯培養条件を確立する。

試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)南信農業試験場

ナミハダニの農薬に対する感受性簡易検定法

現場で直面しているナミハダニの農薬に対する感受性について、特別な実験器具を持たない農家や現場の指導者が、大まかな傾向をつかむための安価で簡単な検定方法を開発する。

試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)野菜花き試験場

トマトのハダニ類に対するケルセン乳剤の効果

ここ数年,トマト栽培圃場で,ハダニ類の発生が問題となっている。これまでトマトではあまりハダニ類が発生しなかったことから,登録薬剤はほとんどない。また,トマトでは,発生初期の葉への症状が明瞭でないため,発生の確認が遅れて多発状態になりやすい。また,ミニトマトでは金粉症状を引き起こす原因の1つとなる可能性がある。そこで,ハダニ類の防除対策を検討する。

試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)営農技術センター 野菜花き試験場

レタス根腐病菌Fusariumoxysporumf.sp.Lactucae各菌株の病原性差異

レタス根腐病はFusarium属菌に起因する土壌伝染性病害で,本県のレタス生産において脅威となっている病害である。本病の防除法として,抵抗性品種の利用が最も有効であるが,病原菌のレタス品種・系統に対する病原性についての知見はほとんどない。今後,抵抗性品種育成を行う上で,この点の検討が必要と考えられたことから,発病が確認された県下3地区から分離した菌株のレタス品種・系統に対する病原性について検討した。

試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)野菜花き試験場

2作1回施肥マルチ栽培輪作体系によるハクサイ根こぶ病の防除

連作障害の回避と、廃プラスチック問題の解決及び省力、低コスト化等を目的として、2作1回施肥マルチ栽培における輪作体系が増加している。この時後作に、はくさいを栽培する体系でハクサイ根こぶ病の発病が抑制される現象が見られたので実証した。

試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)営農技術センター

レタスの100%有機質肥料栽培は作期と品種等を選ぶ必要がある

JAS法の改正及び特別栽培農産物に係わる表示ガイドラインにより有機農産物、減化学肥料栽培の定義、体制が整ってきた。また、消費者の要望も強いことから長野県の主要作物であるレタスで100%有機質肥料栽培が可能か検討した。

試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)中信農業試験場

ハクサイ根系の品種間差

ハクサイは、品種によって、根こぶ病抵抗性や芯腐れ症耐性が大きく異なっている。その要因の一つとして根の特性の違いが考えられるが、それを調べた例はほとんどない。そこで、長野県で栽培されている、抵抗性等が異なる5品種を、夏秋 2 回 2 年間栽培し、根の長さ、太さ、分布とそれらの間に関連性があるかどうかを調査した。

試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)農業総合試験場

全面マルチ用レタス収穫機の開発

本県生産野菜の主要品目であるレタスの収穫作業は未明から、長時間のかがみ姿勢を強いる手作業によって行われており、機械化による軽作業化、高能率化が望まれている。また、栽培は全面マルチで行われているため、これに対応した単純で安価なレタス収穫機の開発が求められる。そこで、これらの条件を満たす長野県向けのレタス収穫機を開発したので公表し、実用化に向けての改良を促す。

試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)農業総合試験場 中信農業試験場

小型トラクタ用畝立て同時播種マルチ機は2畦マルチ栽培において畝立て・播種・マルチ張りの3作業が一工程でできる

ハクサイの直播栽培地帯においては、2畦畝立てマルチ、マルチ穴あけ、播種と3工程に作業が分離して行われている。これらの作業を機械化し同時化することによりハクサイ栽培の省力化・軽労化を図る。

試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)野菜花き試験場

やまびこしめじ(ブナシメジ)宝3号の栽培特性

平成11年10月末出荷からJA長野経済連のやまびこしめじ統一品種が宝2号から宝3号に切り替わった。育成もとのタカラアグリ株式会社では、宝3号用の培地(指定培地)を生産者に提示した。そこで、指定培地の適応性を検討すると共に、培養中の培地内水分率等の推移を調査する。

試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)野菜花き試験場

紙巻しないエノキタケ栽培技術

近年、エノキタケの価格低下により栽培者の経営は、極めて厳しい状況にある。そこで栽培の省力化と茎の接着が少ない特徴を生かした新しい需要の拡大(生食用、加工用)を目的として紙巻をしないエノキタケの栽培技術を検討する。

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農業関係試験場について

長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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