研究情報

研究成果『野菜・花き・きのこ』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「野菜・花き・きのこ」の研究内容とその成果をご紹介します。

普及技術 平成12年(2000年)野菜花き試験場

TSWV(トマト黄化えそウイルス)によって野菜花き類に発生するウイルス病は、イムノクロマト法により簡易診断できる

TSWVによって野菜花き類に発生するウイルス病は、イムノクロマト法(米国Agdia社製,商品名:ImmunoStrip)を利用することにより、簡易診断できる。ただし、病徴(えそ、黄化、輪紋症状など)が見られる検体に限る。

普及技術 平成12年(2000年)野菜花き試験場

小輪系アスターの電照による9~12月出荷技術

小輪系アスターのステラシリーズとネネローズを6月~8月に播種し、無摘心栽培を行い、定植時から電照を行うと、9月中旬~12月中旬に高品質な切り花ができる。

普及技術 平成12年(2000年)野菜花き試験場 農業総合試験場

水田転換畑におけるえだまめの省力・軽作業化栽培法として、セル成型苗を用いた機械移植栽培が有望である

水田転換畑におけるえだまめの省力・軽作業化栽培法として、早生種または中生種を用いてセル成型育苗する機械移植栽培を行うことにより鳥害が回避できる。この栽培法では、直播き栽培に比べて収穫が早まり、同等以上の収量を得ることができ、品種と播種期を変えることにより、収穫期の労力分散が可能である。

普及技術 平成12年(2000年)南信農業試験場

きゅうりのかん水同時施肥(養液土耕)栽培は、窒素施用量の削減、肥培管理の省力化に有効である

きゅうり栽培において、施肥とかん水を給液管理マニュアルに従い、比例式液肥混入器、点滴かん水チューブ等を用いて自動的に行うかん水同時施肥(養液土耕)栽培は、従来の栽培より窒素施肥量を少なくしても同等からそれ以上の収量を得られ、塩類集積等土壌への負荷も軽減できる。

普及技術 平成12年(2000年)野菜花き試験場

アスパラガスの長期どり栽培の適正な立茎数は、株当たり5~6本である

アスパラガスの長期どり栽培の立茎数は、露地栽培、ハウス半促成栽培ともに株当たり5~6本が適している。

普及技術 平成12年(2000年)野菜花き試験場

アスパラガスの改植時におけるアレロパシーによる生育不良軽減に活性炭フロアブル剤は有効である

アスパラガスの改植時にみられるアレロパシー対策として活性炭フロアブル剤は有効であり、本剤希釈液を定植前に定植位置に散水するか、セルトレイを本剤希釈液に浸漬し、培土に十分液をしみ込ませた後に定植すると改植後の初期生育促進効果が高い。

試験して得られた技術事項 平成12年(2000年)野菜試 中信試

レタス根腐病菌の汚染拡大要因

レタス根腐病の発生圃場面積は拡大しつつあり、病原菌の圃場間伝播が生じていると考えられる。病原菌の伝播をもたらす要因としては、風食により飛散する土壌、育苗段階における苗に対する病原菌汚染、トラクターに付着した土壌の移動等が考えられる。そこでこれらの要因を確認するため、風食土壌及び育苗施設床土から病原菌の検出を試みる。さらにトラクターから剥離した汚染土壌の有効な殺菌方法について検討する。

試験して得られた技術事項 平成12年(2000年)野菜試

レタス葉面から分離した拮抗細菌接種によるレタス腐敗病の発病抑制

レタス腐敗病の発生は、大きな生産阻害要因になっている。防除薬剤の銅剤、ストレプトマイシン剤等は薬害の発生する危険性や収穫前使用日数の制限により、防除可能な期間が短く、防除効果も不十分である。また銅剤、ストレプトマイシン剤に対する耐性菌の存在も確認されている。さらに環境保全型農業推進から化学農薬の使用はできるだけ控えることが望ましいと考えられる。そこでレタス葉面細菌を利用したレタス腐敗病の生物防除技術を開発する。

試験して得られた技術事項 平成12年(2000年)南信試

きゅうりのウリノメイガに対する数種薬剤の防除効果

近年南信地方のきゅうりを中心に、ウリノメイガの多発が問題となっているが、県の防除基準には採用されていなかったので、他害虫の防除で採用されている殺虫剤の効果を検討した。

試験して得られた技術事項 平成12年(2000年)農総試 野菜試

液状マルチ「ブラックリキ」は地温の昇温効果があり、アスパラガスの萌芽促進に有効である

液状態で散布し、地表面で固化する液状マルチ(ブラックリキ)のマルチング効果(主として地温の昇温)を利用したアスパラガスの萌芽促進と、マルチ回収作業の省略による省力化を図る。

試験して得られた技術事項 平成12年(2000年)野菜試

エノキタケ子実体発生不全の変異は、BTBアッセイ法により検出できる

エノキタケの種菌変異は、収量減収、品質低下等多大な損害を与えるが、現在子実体発生による検定しか確実に知る方法はなく、種菌センター等では種菌を配布した後に変異が確認されることがある。このため、菌糸の状態で変異を検出する技術が必要である。平成11年度までに当場菌茸部が一部協力し、農林水産省森林総合研究所が開発したエノキタケの変異を菌糸状態で簡易に検出できるエノキタケ変異株簡易識別法(以下、BTBアッセイ法)について、各種の子実体発生不全株及び形成不全株に対する有効性の検定とその方法を確立する。

試験して得られた技術事項 平成12年(2000年)野菜試

ブナシメジ栽培における寒天培地を利用したダニ類発生調査法

ブナシメジの培養中にダニ類による害菌伝搬が大きな問題となっている。ダニの発生初期に防除対策を行うことが効率的な害菌被害の軽減に重要である。寒天培地(PDA)はダニ類の簡易トラップとして利用可能であることを、平成11年に農林水産省森林総合研究所で明らかにした。そこで、この簡易トラップの有効な利用方法を検討する。

普及技術 平成12年(2000年)野菜花き試験場

ブナシメジ栽培における4本穴接種孔は、培養・熟成日数の短縮に有効である

ブナシメジ栽培において、改良穴あけ機による4本穴接種孔は1本穴に比較して菌まわり日数が2日前後短縮し、培養・熟成日数は培地内ガス環境が改善されて7~10日短縮できる。

試験して得られた技術事項 平成12年(2000年)野菜花き試験場

苗箱への薬剤灌注散布によるキャベツのコナガ防除

近年,キャベツ,はくさい,レタスなどでは育苗にセルトレーを用いるセル成型育苗がおこなわれている。さらに大規模育苗センターによるセル育苗がおこなわれている。また害虫防除の面では,定植時の粒剤の植穴処理が普及している。しかし,この処理は労力がかかり,実用面では問題がある。育苗期後半の粒剤処理も登録が増えてきているが,簡便な方法ではない。そこで,省力的で効果の高い防除方法を開発する。

試験して得られた技術事項 平成12年(2000年)野菜花き試験場

菌茸施設内における環境殺菌剤散布後の経過時間と殺菌効果

きのこ栽培において施設の薬剤散布消毒を行っているにもかかわらず害菌汚染による被害の発生が見られる。こうした場合の薬剤散布は、放冷、接種の直前や栽培ビンを入れる作業の直前に散布されていることが多い。これまでの試験において薬剤散布1時間後の落下菌調査の結果、殺菌効果が現れていないことが確認されている。そこで薬剤散布後の経過時間ごとに害菌の推移を見ることにより、殺菌効果を確認し、適正な環境浄化方法を明らかにしようとした。

研究成果の検索

農業関係試験場について

長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

  • 農業試験場
  • 果樹試験場
  • 野菜花き試験場
  • 畜産試験場
  • 南信農業試験場
  • 水産試験場
  • 研究課題の募集
  • 視察研修の受け入れについて
  • 研究成果
  • スマート農業
Copyright © Nagano Prefecture. All rights reserved.