研究情報

研究成果『野菜・花き・きのこ』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「野菜・花き・きのこ」の研究内容とその成果をご紹介します。

試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)野菜花き試験場

エノキタケのコーンコブ使用栽培における4本穴接種孔の効果

コーンコブ培地を利用したエノキタケ栽培では、菌回り日数がオガコ・コメヌカ培地より5日程度延長する。この対策として改良5本穴接種孔を協全商事(株)と共同開発した。しかし、これは口径65mm以上の広口ビン用であることから、口径58mmビン用の接種孔についても開発が求められている。以上のことから改良5本穴接種孔を改良した4本穴接種孔を開発し、その効果を検討する。

試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)南信農業試験場

オキシペタルムのロックウール栽培適応性

オキシペタルムの土耕栽培は通常定植後2年程度収穫されるが、近年連作障害によるものと思われる2年目の株落ちが著しくなってきている。土壌消毒を中心とした対策も行われているが作業が大変なことから、ロックウール栽培への適応性を検討する。

試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)野菜花き試験場

胚培養によるユリ種間雑種「長花21号」・「長花22号」の育成

胚培養による中小輪多花性で、花形・草姿が整った種間雑種の育成

試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)野菜花き試験場

小ギクの秋定植栽培におけるマルチおよびべたがけ利用による越冬率向上

県内のキク栽培は、母株の伏せ込み・母株管理・採穂・さし芽・仮植等の育苗に多大な労力を要し、省力化を図る上での課題となっている。また、その煩わしさが新規導入を躊躇させる要因ともなっている。そこで、育苗労力が削減できる小ギクの秋定植栽培について、マルチ、べたがけ資材を利用した越冬率の向上法を検討する。

試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)野菜花き試験場

電照による小輪系アスターの秋出荷技術

小輪系アスターは、従来のアスターに比べ小輪多花性で洋花とのアレンジにも適するため年間を通して需要があり、近年栽培が増加している。秋出荷は、早期に短幹開花しやすく品質が劣る点で問題になっている。そこで、種子で販売されている品種について無摘心栽培を行い、電照により秋出荷の切り花品質の向上を図る。

試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)営農技術センター

黒マルチはレタスにおけるハモグリバエ類の被害が多く防除に注意が必要である

レタスのハモグリバエ類防除は定植後から薬剤散布が必要である.しかし定植等の作業がピ-クとなり初期の防除が難しい.またマルチの種類によって害虫の寄生に違いがあるとの報告がある.マルチの種類によりレタスに寄生するハモグリバエ類の被害に違いがあるか検討する.

試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)南信農業試験場

きゅうり養液土耕栽培での生育・収量特性

きゅうり栽培における簡易養液土耕の適用性についてハウス雨よけ栽培で検討する。

試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)南信農業試験場

四季成り性イチゴ「南農イチゴ1号」の育成

四季成り性が強く、果実品質が安定した夏秋どりいちご品種を育成する。

試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)中信農業試験場

盛夏期のだいこんの高温障害防止に紙マルチが有効である

夏季高温時のだいこん栽培では、高地温によるこぶ症等高温障害の発生が多く、生産を不安定にしている。一方、プラスチックマルチの圃場での焼却ができなくなったことから、栽培終了後圃場にすき込める生分解性マルチが廃プラ対策の一方法として注目されてきている。そのため、地温上昇を抑制でき、かつ圃場にすき込める紙マルチについてだいこんにおける適応性を検討する。

試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)野菜花き試験場

レタス根腐病の発病における品種間差異

レタス根腐病は1995年の発生以来発生面積を拡大し、本年度は約59haの発生が確認されている。被害軽減の緊急対策として、薬剤防除及び輪作などの耕種的防除が試みられている。さらに長期的視野にたって抵抗性品種の育成にも着手している。そこで育種素材としての利用及び耕種的防除法での利用を念頭に置き、国内で市販・育成された品種の耐病性を調査した。

試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)野菜花き試験場

グリーンボールの春播きおよび夏播き栽培における品種特性

県内のキャベツ生産が減少傾向の中で、グリーンボール生産についても伸び悩んでいるが、重点振興品目の一つとして生産拡大につとめる必要がある。また、レタス根腐病防除対策の輪作品目の一つとして再度注目すべきである。そこで、最近発表された市販品種を収集し、県内の適応性について検討する。

試験して得られた技術事項 平成11年(1999年)野菜花き試験場

完熟出荷用ピーマン・フルーツパプリカ「セニョリータ」の仕立て法

フルーツパプリカ「セニョリータ」は完熟ピーマンの新品目として、平成11年度から県下各地で本格的な栽培が始まっている。しかし、栽培技術が統一されておらず、完熟ピーマンを初めて栽培する農家も多いため、農家間の栽培技術の格差が大きい。そこで、フルーツパプリカ「セニョリータ」のハウス栽培での仕立て法と収量性、生育特性、作業性及び果実特性を検討する。

普及技術 平成11年(1999年)野菜花き試験場

エノキタケ黒腐細菌病汚染源の簡易調査法

エノキタケ黒腐細菌病は、T-PAF培地を用い定められた調査方法で調査を行えば病原菌を容易に識別でき、汚染源の特定が簡易にできる。

普及技術 平成11年(1999年)野菜花き試験場

エノキタケのコーンコブ使用広口瓶栽培における改良穴あけ機を用いた5本穴接種孔は.生産性向上に有効である

培地資材にコーンコブを使用したエノキタケ広口ビン栽培において、改良穴あけ機による5本穴接種孔は1本穴に比較して菌まわり日数が4~7日短縮し、収量も5%前後増収となり、生産性向上に有効である。

普及技術 平成11年(1999年)野菜花き試験場

セルリーの畝施肥は.施肥量の削減に有用である

セルリーの慣行の施肥方法は、圃場全面に肥料を散布している。畝(植床)施肥は、通路部分の施肥を省いた施肥方法である。この施肥方法により慣行と比較して生育・収量に遜色がなく、施肥量を10a当たり約30%削減できる。

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農業関係試験場について

長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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