研究情報

研究成果『野菜・花き・きのこ』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「野菜・花き・きのこ」の研究内容とその成果をご紹介します。

普及技術 平成11年(1999年)農業総合試験場 野菜花き試験場

アスパラガスに対して産業用無人ヘリコプターによる液剤少量散布防除ができる

アスパラガス防除において、産業用無人ヘリコプター(R-50、R-MAX)による液剤少量散布は株内まで均一散布ができ、作業能率は2人作業で7~12分/10aと高く有用である。

普及技術 平成11年(1999年)農業総合試験場

「ミツビシアスパラガス結束機アスピーMAK-1」はアスパラガス計量・結束作業に有用である

アスパラガスの計量・結束作業を「ミツビシアスパラガス計量結束機アスピーMAK-1」で行うと効率よく作業でき、省力化が図れる。

普及技術 平成11年(1999年)野菜花き試験場

エノキタケ栽培の培地資材としてアストロ培地は.培地調製が容易で生産が安定し.収量・品質の向上に有効である

コーンコブミールとコメヌカなどを主原料とするエノキタケ培地資材のアストロ培地は、形状をペレット状に加工してあるため攪拌時の粉塵が他のコーンコブ培地より少なく、培地調製が容易で生産が安定し、収量、品質の向上に有効である。

普及技術 平成11年(1999年)野菜花き試験場

トルコギキョウの10月切りの生産安定には.冷房育苗と定植後の短日処理が有効である

トルコギキョウの10月切りの生産安定には、冷房育苗を行い、定植後4週間程度の短日処理を行うことが有効である。

普及技術 平成11年(1999年)野菜花き試験場

コンテナ利用によるハイブリッドユリの無加温二度切り栽培

ハイブリッドユリのコンテナ栽培では、無加温下で抑制栽培と切り下球据え置き栽培による二度切りを行うことができる。

普及技術 平成11年(1999年)野菜花き試験場

切り花用チューリップのコンテナ栽培技術

チューリップのコンテナ栽培では、用土は調整ピートを定植前の深さ6~8cm前後で使用し、植え付け球数は1コンテナ(60cm×40cm×20cm)当たり80球前後とする。ハウス栽培期間の短縮には、冷蔵庫や屋外で発根・発芽させてからハウス内に移動する方法が有効であり、省力的な潅水法として底面給水が利用できる。

普及技術 平成11年(1999年)南信農業試験場

空中探苗子株を利用したイチゴ「章姫」の促成栽培のセル成型育苗技術

空中採苗子株を利用したいちご「章姫」の促成栽培のセル成型育苗は、3~4葉の子株を用い、窒素100~200mg/lを含むピートモス系の培養土で挿し苗し、25~35日育苗すると定植後の生育収量が安定する。

普及技術 平成11年(1999年)野菜花き試験場

アスパラガスのハウス半促成では.長期どり栽培が有効である

アスパラガスのハウス半促成長期どり栽培では、従来の「半促成+抑制」2季どり栽培に比べて、春どりを2~3週間早く打ち切り、一斉立茎を行うか、1週間に1本の割合で順次立茎し、収穫を継続して行うことで増収する。

普及技術 平成11年(1999年)中信農業試験場

えんどう「桔梗4号」は根腐れ病抵抗性を有する絹莢品種として有望である

えんどう「桔梗4号」は根腐病抵抗性を有し、植物体特性、さや特性、収量性が優れる春まき、初夏まき栽培に適した絹莢品種として有望である。

普及技術 平成11年(1999年)野菜花き試験場

リーフレタス「長・野22号」は.春・秋どり品種として有望である

リーフレタス「長・22野号」は、葉色が美しく草姿が立性で株張りの優れた春・秋どり品種として有望である。

試験して得られた技術事項 平成10年(1998年)農総試

キャベツ葉片からの効率的な植物体再生方法

アグロバクテリウム法による遺伝子導入を効率的に行うためには葉片等の組織からの効率的な再分化系の確立が必要である。また、再分化系が確立できれば、イオンビームやγ線照射等による突然変異誘発にも利用できる。ここではキャベツについて葉片からの効率的な再分化系を確立する。

試験して得られた技術事項 平成10年(1998年)農総試

組織培養によるリンドウ中間母本K207系統の維持・増殖

農事試験場原村試験地で保存中のリンドウ中間母本K207の元株が播種・定植後7年を経過したため、草勢劣化が著しく、今後中間母本としての活用に支障があることから、組織培養技術により本系統の若返りと増殖を目指した。

試験して得られた技術事項 平成10年(1998年)農総試

イネキチナーゼ遺伝子導入トルコギキョウの耐病性

キチナーゼは病原菌の壁物質キチンを分解するため、キチナーゼ遺伝子が効率よく発現する植物は病気に強い。本県では耐病性遺伝子のひとつであるイネのキチナーゼ遺伝子をアグロバクテリウム法によりトルコギキョウへ導入した。キチナーゼ遺伝子の付加により耐病性がどの程度付与されるかについて検討した。

試験して得られた技術事項 平成10年(1998年)農総試

アグロバクテリウム法によるトルコギキョウへの遺伝子導入法

本県はトルコギキョウの新品種を従来育種法により多数育成してきたが、生産者からは付加価値のより高い品種の育成が切望され、現状のトルコギキョウ育種集団には存在しない形質の導入技術を開発する必要があった。一方、DNA操作技術の進展に伴い農作物への外来遺伝子導入技術が発達し、また、数種の農業有用遺伝子の単離も行われ、いくつかの画期的農作物がすでに商品化されている。そこで、アグロバクテリウム法によるトルコギキョウへの遺伝子導入技術の確立を試みた。

試験して得られた技術事項 平成10年(1998年)営技セ

レタス根腐病菌による根部褐変症状

平成7年に初確認されたレタス根腐病はその後発生面積が拡大し、確実な防除対策の実施が必要となっている。これ以上の発生拡大を阻止するためには本病の初発生を速やかに把握することが、極めて重要である。しかし、本病診断の重要な指標である根部導管の褐変は、他の病害や線虫害、緑芯症や植え痛みをはじめとする生理障害など様々な要因で生じるため、現場での識別に苦慮している。そこで、地上部に異常のみられた株の根部導管褐変状況と病原菌分離の有無との関係を調査し、レタス根腐病診断の資料とする。

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農業関係試験場について

長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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