研究情報

研究成果『技術情報』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「技術情報」の研究内容とその成果をご紹介します。

病害虫 令和7年度南信農業試験場栽培部

日本なし「幸水」の果実肥大期における各種殺菌剤のナシ黒星病に対する防除効果

日本なし「幸水」の果実肥大期にあたる6月中旬から7月上中旬に、ストロビードライフロアブル3,000倍液、スクレアフロアブル3,000倍液(いずれもQoI剤)、カナメフロアブル4,000倍液(SDHI剤)、ミギワ20フロアブル4,000倍液(DHODHI剤)のいずれかを散布すると、ナシ黒星病の果実被害を少なく抑えられる。

畜産 令和7年度畜産試験場養豚養鶏部

「信州黄金シャモ」幼すう期に抗菌剤非含有飼料を給与しても発育に影響しない

「信州黄金シャモ」の幼すう期に抗菌剤を含有しない飼料を給与しても育成率及び発育には影響しない。

病害虫 令和7年度南信農業試験場栽培部

スコア顆粒水和剤へのチウラム水和剤の加用によるナシ黒星病に対する防除効果

ナシ黒星病防除に、チオノックフロアブルまたはトレノックスフロアブルの500倍液を加用したスコア顆粒水和剤4,000倍液を散布する。これにより、スコア顆粒水和剤の単用処理に比べてナシ黒星病に対する防除効果が高くなり、DMI剤低感受性ナシ黒星病菌の発生が懸念されるほ場や地域においても高い防除効果が期待できる。なお、使用時期は落花直後とする。

畜産 令和7年度畜産試験場養豚養鶏部

暑熱期に630日齢以上の名古屋種に着香飼料添加物を給与すると産卵成績が改善できる

暑熱期に日齢の経過した名古屋種に対し、着香飼料添加物を添加した市販成鶏用配合飼料を給与すると、飼料摂取量が増加し産卵成績を改善できる。また、血液中のカルシウム値と卵殻強度が高まり破卵率が低下する。

野菜・花き・きのこ 令和6年度野菜花き試験場野菜部、農業技術課

低圧ミスト制御用の安価で自作可能な環境モニタリング装置の作成・運用マニュアル

施設園芸ハウスの温度及び湿度をモニタリングでき、低圧ミスト制御ができる装置の作成・運用マニュアルを作成した。

病害虫 令和6年度野菜花き試験場環境部

白ネギの夏秋どり作型におけるネギアザミウマの防除目安

白ネギの夏秋どり作型におけるネギアザミウマの防除は、上位3葉の成幼虫数(10頭以上)もしくは被害程度(平均値2)が目安である。

病害虫 令和6年度野菜花き試験場環境部、諏訪農業農村支援センター

セルリー疫病の感染苗による影響及び育苗期の防除対策

セルリー疫病に感染した苗を本ぽに定植することで、被害が拡大する。育苗期の防除対策として、育苗ポットをケミクロンGの500倍液に瞬間浸漬、1,000倍液に10分間浸漬、または資材消毒剤イチバンの500倍液に瞬間浸漬処理する。

病害虫 令和6年度果樹試験場環境部

すもも栽培地域のりんごにおけるスモモヒメシンクイの産卵及び防除時期

すもも栽培地域のりんごにおけるスモモヒメシンクイの発生は以前より早まっている。本種による産卵は、主に第2世代成虫発生期(果樹試験場で7月中旬~8月中旬)以降に増加する。防除はフェロモントラップ等により発生状況を確認し、必要に応じて第2世代成虫発生期から行う。

果樹 令和6年度果樹試験場環境部

リンゴ褐斑病の近年の発生生態と二次伝染初期の効果的な防除時期

近年におけるリンゴ褐斑病菌の子のう胞子飛散開始時期、一次伝染開始時期、一次伝染ピークは20年ほど前と比べ早期化している。また、二次伝染期の発生量も早期から多い。須坂市での二次伝染初期における防除適期は6月下旬~7月初旬と考えられ、従来の防除時期(7月上~中旬)より早まっている。

病害虫 令和6年度農業試験場環境部

ドローン散布による主要殺菌剤の穂いもちに対する防除効果と効果的な飛行方法

主要殺菌剤をドローンで高濃度少量散布した場合の穂いもちに対する防除効果は地上散布とほぼ同等である。T10は速度18㎞/hかつ高度2m、MG-1は速度10~15㎞/hかつ高度2mで飛行することにより防除効果が安定する。

病害虫 令和6年度農業試験場環境部

コラトップ豆つぶによる穂いもち防除のための効率的な薬剤散布方法

ドローン(T10)でコラトップ豆つぶを散布した場合、機体から2~3m地点まで薬剤が到達する。薬剤の自己拡散を含めると機体から約5m地点までは穂いもちに対する防除効果が得られるため、目安としてドローンは約10m間隔で飛行する。

野菜・花き・きのこ・土壌肥料 令和6年度野菜花き試験場環境部、松本農業農村支援センター

マメ科緑肥ヘアリーベッチの生育特性と使い方

ヘアリーベッチの播種は、秋まきの場合、早生種は10月上~中旬、晩生種は9月中旬~10月中旬に行い、すき込みは早生種が4月中~下旬、晩生種は4月中旬~5月上旬に行う。春まきの場合、雑草防止及び草量確保のため、早生種を用いて4月上~下旬に播種を行い、6月中~下旬の開花始期までにすき込みを行う。

野菜・花き・きのこ・土壌肥料 令和6年度野菜花き試験場環境部

アスパラガス枠板式高畝栽培における客土への堆肥とりん酸施用が初期生育に与える影響

客土の土壌物理性が劣る場合や土壌養分が不足する場合は、堆肥(コーンコブ堆肥)施用により定植後の生育が改善され初期収量が増加する。またりん酸肥沃度が低い場合は、りん酸施肥により定植後の初期生育の改善が期待できる。

畜産 令和6年度畜産試験場飼料環境部・農業技術課

子実とうもろこしを6月播種する場合、登熟不良による品質低下と収量低下を回避する観点から早生品種である「LG30500」を選択するのが良い

早生品種である「LG30500」は、中生品種の「P2105」と比較して4月および5月播種では、70~80%の子実収量であるが、6月まで播種時期が遅れても収量低下がなく、「P2105」と同程度の収量が確保できる。

畜産 令和6年度畜産試験場飼料環境部・農業技術課

モミ・豆類・そば・麦類の水分が測定できる穀類水分計でとうもろこし子実の水分を測定できる

モミ・豆類・そば・麦類の子実水分が測定できる穀類水分計はとうもろこし子実の水分測定ができ、ほ場レベルにおいて収穫時期の判定や子実の乾燥状況の確認に活用できる。

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農業関係試験場について

長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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